現在、私の周りにはパソコンで作業する人が多くいます。
皆さん、普通に使っているのですが、細かな操作になると、どうして良いのか分からなくなってしまう人がたくさんいます。
そうすると、私のところに援助を求めてくる人たちが、たくさんいるんです。
さて、40年も前のことです。当時わたしは、自衛隊にいたんですね。
そこで、測量や弾道計算をする任務についていたのですが、その計算をするのに、三角関数を使うんですよ。
その当時は、その計算、すべてを手計算でやっていました。
今みたいに、パソコンがある時代ではないですからね。
もうそれは大変な作業なので、何かもっと効率の良い方法はないものかと、ずっと考えていました。
実は、そんな頃、世の中には、プログラム電卓なるものが販売されたのです。
私は、それを購入して、何とか応用できないかと、何日も何日も、やったこともないプログラミングと格闘していました。
当然、すぐにできるわけがないですよね。
やったこともないから、まず言葉が分かりません。
それを一つ一つ、意味を調べながら、どうやったいいのか、皆目見当もつきませんでした。
最初は足し算をディスプレーに表示できるようになるまでに、本屋さんに行っては調べて、帰って来てはまた試しての繰り返しでした。
もう、本当に、「止めてしまおうか」と何度も考えました。
でも、止めてしまえば、また紙と鉛筆で計算するという大変な状況が続くのです。
それを考えると何とかやり切りたい。
そしてみんなを喜ばせたい。
そんな思いが私の背中を押してもくれました。
毎日、毎日、空き時間を利用して、プログラミングに挑みました。
そうして、四苦八苦しながら、半年ぐらい過ぎた頃、ようやく、そのプログラムが完成して、自動計算に成功したのです。
元のデータを入力するだけで、答えが得られる仕組みが出来上がりました。
すると、他の隊員がとても喜んでくれたんです。
みんな、「すごいぞ」と言って、同じ機種を購入して、
使ってくれるようになったのです。
とても、嬉しかったことを、今でも覚えています。
それからしばらくして、パソコンも徐々に広がっていく中、
みんなに喜んでもらえたことがうれしくて、
パソコンの知識をどんどん増やしていきました。
その後は、歯科技工士の資格と取って、歯科医院や歯科技工士学校などに勤務しました。
その間に、歯科技工士学校でのパソコン教育や、歯科医師からの技工受注システムを、Excel VBAにより構築してきました。
3Dソフトと、3Dプリンタを用いた、頭蓋・顎骨のシミュレーション模型の製作、CAD/CAMシステムを使用した歯科補綴物の製作のほか、動画編集などを手掛けながら、同僚や、後輩のパソコンスキルの支援を20年に渡り行ってきました。
また、歯科大学勤務時代には、さまざまな研究を行い、歯学博士号も取得しました。
そのため、数々の学会において、歯科学界の専門家の前で、プレゼンテーションを行ってきた経験もあります。
定年を迎えた現在では、オンラインでビジネスをされる方のお役に立ちたいと思い、これまで培った、パソコンの知識と技術をいかし、みなさまに貢献したいと思っております。